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2022年8月17日水曜日

SmartLoggerを使ったドライビング比較

ラジコンをしていると車体のセッティングだけではなくて人間力の違いを感じることも多々あると思います.

いいセッティングを見つける能力も人間力かと思いますが,偶にいるタイヤが4つついていれば何とかするみたいな人種もいますよね


中学生の頃に駐車場でちょっと走らせてましたが,本格的にサーキットやレースを初めて10年ほど

ドライビングの上達も以前ほどは感じず何かキッカケや気付きがないと伸びない状況です.

気付くツールとしてSmartLoggerがあるじゃないか!ということで身近なエキスパートドライバーにロガーを積んだラジコンを運転してもらい自分との運転の差を定量的に判断してどういう練習をすればいいのか確かめてみようというのが今回の趣旨です.


袖ヶ浦スタジアムで全日本スポーツクラス直前でいろんな人がいる中自分もTFにロガーを積んで走ってみました

友達にも恵まれてチーヨコのお二人にご協力いただいてドライビングの差を見てみます.


今回の分析区間です

①ダブルヘアピン2個目

このコースの中で比較的単独のコーナーなので純粋な操作を確認できる

②Ωコーナー

袖スタでの鬼門のコーナー 通過時間も2秒ほどと長くこのコースのタイムを向上できる可能性を持つコーナーの一つ

③外周前のS字コーナー

個人的に苦手なコーナー ラインどりもスピードの乗せ方も未だに掴めていない


この3か所を重点的に分析してみます

①ダブルヘアピン2個目

緑がチーヨコN村氏,青がチーヨコA川氏,赤が私のデータとなります.
上からモータ回転数から割り出した車速,スロットル操作,ステアリング操作,ヨーレート,横Gをすべて同じ時間軸で表現しています.

赤プロットの自分のデータを基準にして考えてみます.
それぞれのタイミングでの操作は
4.8秒:スロットルオフ→ほぼ100%ブレーキング この間0.2秒ほど
           左へステアリング転舵を開始
5.2秒:ブレーキを徐々に弱めつつ5.4秒時点でほぼゼロとなる
5.4秒:左へほぼ100%転舵、スロットルを入れ始める

ブレーキングの開始は3人ともタイミングを合わせたので4.8秒時点から比較してみます
三者三葉ですがN村氏はジワッとブレーキングをして50%程度で止めています
対してA川氏は急峻に90%程度まで一気にブレーキをかけています.そのあと5秒時点で75%までブレーキを弱めて5.2秒時点までブレーキを弱めていきます

ブレーキングが最も弱いN村氏が最もスピードをキャリーしてコーナリングしていることがわかります.
ジワッとブレーキングをしていてさらにブレーキ力も弱いのでフロントタイヤは減速よりも向きを変える方向にグリップを使えている様子です.
その証明に5秒時点でヨーも出ていますし,横Gも2G程度をずっとキープしていて速い旋回をしていることがわかります.

対してA川氏はスロットル全開の4.6秒時点で一瞬25%ほど左へステアしています
そこで車体にヨーが発生し向きが変化しそれが収束したタイミングでブレーキングを開始,ステアリングを3回左へ切り込んで向きを変えています.
彼がスピードに乗っている時はステアを分けて切っておらず,終盤のフロントタイヤが劣化してきたときに見える操作です.
A川氏の運転したタイミングではタイヤの状態やセットアップが良くなくて,かなりアンダーステアなフィーリングとなってしまいこのような操作になってしまったものと考えています.


②Ωコーナー


ここでも私(赤プロット)を基準としたそれぞれのタイミングは

6.5秒:左に転舵を始める

6.7秒:コースト状態でΩの左側に侵入

7.1秒:一瞬スロットルを入れて加速した後減速,同時に右へ転舵

8秒:右の転舵を緩めながらスロットルを入れ始める


ここでもN村氏(緑プロット)のブレーキングの丁寧さと弱さが目立ちます.

ブレーキングをかけている時間は私の赤プロットとほとんど同じですが量が半分程度となるのでスピードの乗り方が全く異なります.

その速度でも曲がるのか?となりますがここでも強いブレーキの私は80%程度しか右に転舵できていないが,弱いブレーキのN村氏は100%右へ転舵できています.

A川氏は左から右へ急峻な転舵ができておりヨーも一気に出ていることからカウンターをあててリアを落ち着かせていると考えられ,反応速度の速さがデータにも表れています.


③外周前S字コーナー


こちらはN村氏とA川氏はほとんど同じ操作をしていて

自分だけ右に入っていくタイミングでブレーキをかけずに転がして入ってます

車速は高いですがヨーが出ていないので向きを変えられておらず膨らんでいることがわかります.

対して2人の操作はブレーキをかけて小さく曲がっていることがこのデータからもわかります.

初めの右はブレーキをかけなくても曲がれてしまいますが右を小さく曲げて次の左に備えているということですね.その先は緩い外周のコーナーから長いストレートですし



この3つのデータはすべて同じ車両で測定していて

セッティングはアンダーステア傾向です.(これは最近の悩みの種ですが)

なので

N村氏:ステアリング操舵角が多くなっている(操舵角が100%に張り付きが多い)

A川氏:捨て切りが多くなっている

というのが普段の彼らのBD11との差異かと思います.

現に夕方には自身のBD11で18Lにバンバン入れて好調に走っていましたからね


そのことを踏まえつつ今回のデータから見た今後の操作の練習の方向性としては

・ブレーキングの強さとフロントグリップを意識して高いスピードでキャリーする

・コーナリング初期にヨーを出してしっかりと横Gを出す(タイヤにしっかり荷重を乗せるイメージ)

この辺りかと思います.

出来たかできてないかはデータロガーを使って検証ができますね


自分の運転も気になる!という方は是非気軽に声をかけていただければと思います

宇宙人な人のデータもとってみたいなぁ~

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