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2019年10月12日土曜日

2019 OS8耐レースレポート

既に参加から1か月半ほどかかってしまいましたが
今週は台風で外出できずゆっくりとブログ更新できそうです.

沿岸地域の皆様は細心の注意をしてくださるよう…
また気になるのは翌日のF1日本GPですね.風の影響が強そうです


8月23日金曜日

金曜日は有給を取り,またOS側のご厚意でコースに入れることになりました.
が,前日の天気予報でも雨予報…
タイヤを作ったり,ボディを作ったりという時間に使うのかなとなっていました.

厚木の京商を7時出発と8耐チームグループラインで取り決めとなり
前日は21時まで仕事をこなし,帰って泥のように寝た結果…

起きたのが7時でしたorz

平日ということもあり通勤渋滞に巻き込まれつつ茨城の自宅から厚木まで3時間かかり厚木に到着
平謝りしつつ10時過ぎに出発


時短の為に,行きの車の中でタイヤを貼ったりボディを作ったりしていました.

午後4時ぐらいにOSに到着
雨予報だったにも関わらず路面はドライ…
分厚い雲でいつ降ってくるかわからない状況
こなしたいメニューとしては優先度を上から書くと
・エンジン実走慣らし2台
・タイヤ選定
・タイヤインナー選定
・ホイール選定
この上記3要素が最も重要な案件でした.エンジンに関してはペラ慣らしが終わったもので最後の仕上げといったところでした.

エンジン慣らしはKO奥村氏にTカーでお願いをし
タイヤ/インナー選定は私のレースカーを使っての確認を行いました.

タイヤの候補は
RUSH製:RU0401 PREMIUM TYPE36VS
RUSH製:RU0402 PREMIUM TYPE40VS
上記の2種類に絞っていました.
品番については常連さんのヒアリング結果でVSタイプという主にカーペット用のタイヤが良いということでした.
金曜日の走行では雨上がりで路面が悪いということでとりあえず36で出走します.

またインナーも候補としては

スイープEXP LS2インナーホワイト (ウルトラライトウェイト ソフト)
このスイープ白インナーが常連さん中で流行っているというインナーでした.
ここでまず第一候補とします.

Team Bomber TB10002モールドインナーAタイプミディアム
おなじみボン赤です.先月の京商カップで最もグリップしていたチームが使っていたインナーということでこちらも候補として採用

RU-0378 超軽量モールドインナー【イエロー/4個入】
今回はRUSH様より支援をいただいていたのでRUSHでのスイープホワイトに近いインナーということでこちらをチョイス

ホイールはとりあえず京商の15本スポークで通しました.
インナーの傾向としては
初期応答
ボン赤>RUSH>スイープホワイト
グリップ感
スイープソフト>RUSH>ボン赤
という挙動を示しました.
耐久レースなのでタイヤの摩耗やサイドウォール剛性も加味して決めていきたいところです.
さらに耐久レースはスプリントレースのようにタイヤをガシガシ使っていける運転もしないはずなのでグリップ感を重視
ただ初期応答がなければタイヤを切りすぎてフロントタイヤが早期摩耗してしまうことも考えて最終的にインナーは中間の特性を有するRUSHとしました.
タイヤに関してはホイール以外オールRUSHパッケージですね.
参考までにタイムは
ボン赤:18.127sec
スイープホワイト:18.227sec
RUSH:18.372sec
ただコースは慣らしと私の2台だけの走行で,どんどん路面が改善傾向でタイムは最優先事項ではありませんでした.目安にはしましたが

インナーを決めたところでとりあえず30分のロングランを実施
なるべく飛ばして走りましたがやはり裂けちゃう
タイヤ交換のロスタイムを考えても1時間ぐらい引っ張りたいと考えていましたが
今回のOS8耐はタイヤ5セット縛りのルール
貴重なタイヤを裂けてバーストさせてしまうのが最も最悪のシナリオとなってしまうので
タイヤ戦略も重要です.
30分のロングランを終わらせたところでポツリポツリ…そして一気にザーッと降ってきました.

急いで片付けましたが
進捗としてはエンジン慣らし1.5機完了
タイヤインナー選定完了といったところです.
OSの近くのコーナンでパーツクリーナーとかを調達
コーナンに止まる京商バスがシュールだったので写真を撮ってしまいましたw

ホテルに戻ってからは夕食を食べた後に分担して作業を実施しました
京商笹井氏:練習走行用タイヤ組み立て
KO奥村氏:降雨時の対策の為,メカボックス防水対策 耐久に向けコネクタ交換
私:駆動系部品全交換 スペアボディカット,デカール

全ての作業が終わったのは夜12時過ぎでした…


8月24日土曜日

土曜日からのピットの様子
本番ボディはこんな感じで京商営業車カラーをイメージしてみました.
土曜日からは嶋崎氏をドライバーに迎え,先ずは朝の練習走行から実施です.
前日に走らせたセッティングで走行

嶋崎氏のフィーリングとしては
・初期反応が悪い
・リアグリップが唐突になくなる
の上記2点でした.

初期反応に関してはプロポのセッティングで修正となりました.
具体的にはトラベルを増やし,エンドポイントを下げてタイヤの最大切れ角は同じだけど,プロポの操舵に対するタイヤの切れ角を上げています.文章じゃ分かりにくいのでしてにグラフを
例えば,トラベル100%でステアリングエンドポイントをL側100%,R側100%を
トラベル115%でL側90%,R側90%といった状態です.※数値はイメージです

試しに私も運転してみましたが,ステアリングの初期~切り始めの領域でグリップを探れるフィーリングになり走らせやすいです.
FEELよりは切り込んだところ,パンチほど効きが強くないという感じでした.

リアグリップの唐突感はダンパー長を11mmから12mmと1mm長くすることで改善しました.


タイヤに関しては前日のロングランで36VSだとサイドウォールが切れてしまうということで選択肢としては
・6本スポークを使う
・40VSを使う
でした.
6本はあまりにもグリップ感が低くなってしまいボツ
40VSは1タンク目はグリップ感が低いものの,2タンク目以降は36VSと遜色ないタイムを記録
しかもタイヤの寿命が長いということで40VSでタイヤは決まりとなりました.

最終的な練習走行でのタイム結果

公式予選


予選は20分のレース形式
笹井監督の命によりスタートドライバーは私,2ndドライバーは嶋崎選手となりました.
理由としてはスタートの混乱を避けつつ,2ndドライバーでスパートをかけるため

スタートは混乱を避けトップに立ちました
が,40VSのウォームアップ性によりペースは上がらない状況
そのなか地元の強豪KSGチームがどんどんペースを上げ,背後に付かれます
KSGはスタートドライバーにエースドライバーを充てていたので,ここでの戦略はタイヤを壊さないように3秒以内くらいのペースで走り続けると考えました.
その後予定通り順位は2番手に落ちましたが,圧倒的に離されることなく,タイヤの状況は最高な状況で2ndドライバーに引き渡しました.
そのあとは17秒台を連発しながらトップ逆転し上記写真の順位となりTQ獲得です.

予選が終わった後またすぐに全バラメンテ
ピットにいられる時間ギリギリまで作業していました.
8時間走らせるということでネジロックは新品の中強度を使用
ネジロックは鮮度が重要!みたいですね
また場所によっては長めのネジでナットで受けるということもやりました

TQの祝杯の後はホテルでピット戦略の立案です
戦略立案に使った情報としては
・タイヤ交換:アウトラップ含めて57.1sec
・燃料給油:アウトラップ24.5sec
・バッテリー交換:実施せず
という情報は金曜日と土曜日のピット練習で収集していました.
タイヤ交換はピットレーン含めて38sec,燃料は6secほどということが分かりました.

タイヤはロングランで30分は飛ばさなければ持ちそう,交換回数を最小限にする回数としては30分で16回,45分まで引っ張ると11回になり5回減らせます.
2017年度の優勝チームが1329周しておりタイヤ交換回数を減らすと1周のタイムも遅くすることが出来るので後半で有利になるはずと思っていました.

また新品タイヤと中古タイヤが混在してしまうのでどこで新品を下ろし,どこで中古を使うかも戦略として重要でした.
プランは3つ用意しました
赤字が新品タイヤ
終わった今ではタイヤをもたせるという観点でこのタイヤ戦略が最も重要でした.
プラン①はベースパターン
プラン②は日中に最も路面が下がると予測し,新品タイヤを日中に回すパターン
プラン③は左回りのコースで左側のタイヤの摩耗が少ない場合は片輪交換のパターンです
45分のタイヤ交換間隔で優勝ペースを上回る1周のレースペースは19.0secというペースを算出しこの日は終了
寝たのはまた1時過ぎでした…

10月25日決勝日

いよいよ最終日です.
例年よりは気温はだいぶ低く30℃前半の予報でした.
例年は40℃近い気温ですからね

レース時間は朝9時スタートで夕方17時ゴール 会社の就業時間みたいです

ドライバーは
嶋崎選手→後藤選手→私の順で監督に申告
理由としてはタイヤ交換戦略を考えたいため,私が最後
後藤選手はコースを走ったことがないので2ndドライバーという順になりました.

スタート直後はやはり40VSタイヤの1タンク目のグリップ不足により
2位のKSGにパスされます.
しかしこれは前日の予選からわかっていたので慌てず,しかし引き離されないようなペースをドライバーに指示します.
そのあとトップを奪還しじわりじわりと後続と差を広げていきます
日中は2位のKSGが20秒台で走行しており,路面が下がっているのでペースを抑えていると想定,我々もタイヤ戦略のプラン②で追従します.

またバッテリーの消耗が把握できていなかったので安全を見て2時間で交換にしました.
バッテリー交換のロスタイムは2人作業で実績で1分半でした.
2500mAhのLiPoバッテリーを使用し2時間使ったもので408mAhの消耗でした.
つまり1/6程度しか消耗していないということが判明
とはいえ後続とのリードもあり2時間交換は変えずにレースを続行しました.
これはバッテリーの個体差による電圧低下の差でノーコンリスクを下げることが主な理由でした.

変化が起こったのは12時半ごろ私の2スティント目
45分のタイヤローテーションで流していましたが路面温度が上がるにつれてグリップが悪くなり摩耗やタイヤのヨレが大きくなったようでルーティンの12:45に対し12:33にてタイヤが完全にバーストしてしまいました
サイドウォールが完全にちぎれています
こうなると修復はできずタイヤを減らしてしまうので
ここからは中古タイヤは35分回しでのタイヤ交換に戦略を変更しました.
結局残り1時間ぐらいになるとタイヤの選択肢が”破れていないタイヤ”から選択するというサバイバル状態

途中バックマーカーと接触し,サーボホーンがズレてしまうというトラブルが発生し
10周の貯金が-30周となってしまいました.
しかし直後に2位のKSGもトラブルでストップ
ストップしてる間にこちらはカウンターとして全力疾走で差を縮めます

トップを奪還し時刻は残り1時間半ぐらいになったころ
レースペースを計算していましたが,引き算が出来なくなってきました
そのうち気分が悪くなってきて…連日の睡眠不足が祟ってしまい若干熱中症になってしまったようです.
運転を2人に任せ,残り時間をエアコンの効いた車に避難していました.
いろいろ頑張ったという配慮でフィニッシュドライバーとなり,8時間をトップでゴールしました!
実はファイナルラップでお椀で転倒しています…
感動のゴールになるはずが締まらないゴールとなってしまいました滝汗

とにかく,過去のリザルトを見ても1423周は最多周回でゴールできました!


このリザルトも5人のチーム員がそれぞれの仕事を完ぺきにこなし
チームワークで勝ち取った勝利だと思います.
久しぶりに個人のレースではなくてチームのレースができて楽しく思いました.

8時間のレースは走る前は長いんだろうなと思っていましたが,やっぱり長かったです^^;
とはいえ機会があれば楽しいレースなのでまた参加したいと思います!