過去の記事でプッシュプルゲージを使ってスプリングレートを測定していましたが
少し考え方を変えて整理しなおしてみました.
あと買い足したスプリングのデータも追加しています.
上の図はヨコモBD10向けの2.3-3.0スプリングの測定生データです.非線形バネの教科書のような波形ですね.
バネ定数が大きく変わるポイントは約6mmのところです.
バネって走行中に6mmも縮むんだっけ?という疑問がデータを再整理するモチベーションになりました.
ということで実測です
こんな感じで1G状態を測ったり
シャーシを擦るフルバンプ状態を測ったり
TF7.7の場合
■リア
スプリング長/圧縮量
1G: 18.88/0.87
フルバンプ:16.62/3.13
フルストローク:13.8/5.95
■フロント
1G: 17.93/1.82
フルバンプ:12.65/3.65
フルストローク:12.65/7.1
ロールセンター周りにロールをすると考えてもスプリングは大体6~7mmの圧縮しかしていない模様
つまり最初の画像の2.3-3.0だとほぼストロークを使い切ったところから非線形領域に入るみたいです.
ただ実走でもリニアとプログレッシブスプリングは違う挙動をするのでもう少し考えます.
東海バネさんのHPにヒントが書かれていました.
ふむなるほど
1G状態で1mm程度しか圧縮できていないのでラジコンカーでのスプリングの使い方は全たわみの30%以下のところで使っていることが分かります.
ということで0~6mmのたわみ量の中でもっと詳細に整理してみました.
こんな感じで0mm→0.5mm圧縮した際のバネ定数,0.5→1mm圧縮した際のバネ定数のような形で整理しなおしてみました.
例えば公称値で2.7N/mmで販売されているスプリングも6mm程度圧縮すれば2.7に近づくものの僅かに圧縮している領域では小さいバネ定数になることが分かりました.
バネ違いで”手前で掛かる”とか”奥で掛かる”とかの回答がほとんどこれじゃないのか、、、!という結論に至りそうです.
上の数字の羅列よりも外出先ではグラフのほうが見やすいのでグラフも掲載します.
京商W5307系スプリング
自分の手持ちのスプリングたち
手持ちスプリングのリニアのみ
手持ちスプリング プログレッシブ
プログレッシブスプリングは特に面白いですね
黒丸のグループとグレー丸のグループに分かれる
プログレッシブでもどこまでストロークした時にバネ定数が変わるかというのがこのグラフで整理しなおすと分かりやすくなりました.
BD9,SMJステルスライン,XRAYのスプリングはほぼ同じトレンド
BD10フロント、AXON系のグループ
全く別の挙動のBD10リアスプリング
という結果に
まあどのスプリングが一番いいというのは無いですけど
浅いロールで走るのか、どういう挙動で走らせたいかというのに役立ちそうなデータになりました.
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