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2016年8月30日火曜日

トーションバー式スタビライザーへ変更

現行のR4に付いてくるスタビライザー(アンチロールバー以下ARB)もトーションバー式なんだけど区別するためにアジャスタブルARBと呼称します。

左右のサスアームをこのロッドでつないでARB効果を得る

一昔前のエンジンカーでは一般的に用いられてきた方式ですね。
自分はこのARB方式は嫌いで、理由はというと良くも悪くも“アジャスタブル”な点

確かにいろんな線径のARBを揃える必要が無いというのはコスト的にはいいんだけど
調整方式と言うのは形状違いと、角度を変えて効きを調整するという方法
この角度が無段階なのでアジャスタブルと言っているんでしょう。

先ず、形状違いに関してはSSとSというものがあり、SSは中央がくびれていてより変形しやすい形状
このSSとSの差は結構激しくてハッキリと違いが分かり、この間が欲しい!という場面もある

その際には角度を変えて効きを合わせるんだけど
その角度は目測。もう燃調のニードルだけでこういう捩じる系のセッティングは嫌だ…
しかも角度をつけるということで、強度で言うと断面係数から3乗に比例し強度が増えてしまう。

調整角度に対してのアウトプットが大きすぎるイメージがある。
ということで極力水平でセッティングしているんだけど

先日の2in1のテストでARBによるステアバランスのセッティングの容易さを感じてからというものの寄与度の高さを実感しているのもある。



これは荷重移動の基礎式を見ても明白で

ARBのばね定数をスプリングばね定数に換算するにはARB単体のばね定数を2倍する必要がある。

バネはリバウンド側は仕事しないけど、ARBはバンプ側とリバウンド側で繋がってるから2倍してねということ。
バネの巻き数を0.15巻き変わると特性が変わる!なんてことを言ったところでARBの効果が支配的なのはこの数式を見ても明らか



とまぁつらつらと自分のアジャスタブルABRが嫌いなのと、ARBの重要性を語ったところで
表題の件に戻る


昨日の記事に無限のARBが大量に写っている写真があったが
その通りでR4にあのスタビを付けよう!計画を発足した次第

ということでさっそくモデリングしてレイアウトチェック

フロントバルク上にこういう部品を置けば付けられそう

この部品は無限のT2114 アンチロールバーストッパーという部品に担がれた850ベアリングを保持するための部品

これを2D化

ベアリングの入る所だけ精度に気を付ける


また昼休みに(ryでサクサクと作ります。

無駄にバフかけたのは急いで作業したので表面粗さが汚かったから。。。

3DモデルではRつけてるけど、実際は汎用機で加工したのでエッジになってしまった。
まぁ機能的には関係ないからね。

バルク側も矢印の部分を追加工。手前側が加工後のバルクヘッド


さて仮組してみましょう!

干渉しますorz

ARBの曲がっている部分の測定を間違ったようでストッパーとガチ当たり…
せっかくバフかけたけど、干渉する部分をリューターで削り落とします。


で、なんとか完成



黒いアルマイトでもしたらまるで純正部品のよう
まぁメンテナンス性は悪くなりましたがね。
ダウンストップスクリューのところはスタビホルダーを外さないと回せないというw


とはいえ
苦労してベアリング支持の方式にしてよかったと思えるぐらい動作はスムーズ!
とりあえず今週末はこのARBの効果確認ということで線径違いをいろいろTRYしてみよう!

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