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2022年1月30日日曜日

スノーラリーの準備

 


つい先日コロナ影響でスノーラリー中止のアナウンスがありました

オミクロン株が急速に流行し,取引先との会議も担当者がコロナに感染してリスケになるなど今までになく身近な存在になってきました.

できれば感染したくないですしこの状況で中止の判断は自分も正しいと思います.


ただこの数週間いろいろと対策の検討と解決の準備をしていたので効果確認ということでスカイホビーでテストしてみました.

ちなみに2020年に行われた雪上ラリーは何とか優勝していました!(ブログ更新してませんでしたね、、)


とはいえ最終周でトップのN村選手がスタックしギリギリでのトップゴールでした.

自分の中で課題と思っているのはこの部分

動画の1:27時点

3周目はほぼトップを走っていましたが最終コーナーのワダチに足をすくわれてまったく前に出ず,手前のストレートで猛烈に追いつかれ、1コーナーの終わりで抜き返されています.


スノーラリーでラリークラスは自分の出た中では毎回最終レースとなっています.

毎年かなりの台数のエントリー数があり、雪はどんどん磨かれて氷のようになりグリップを失い、またバギークラスは雪を掘ってしまうので最終レースは毎年このようなスリッピー&凸凹路面になります.


ということで今年は連覇を目指してこの凸凹対策を検討していました.

凸凹の走破性はタイヤ径を上げないとどうにもならないと思っていますが、タイヤはタミヤor京商or飛鳥クリエートのコントロールタイヤです.

どのタイヤも径がほぼ同じな上に雪上グリップでいうとタミヤタイヤのサイプ加工が少し抜けています.


ということで凸凹にどれだけ追従する足回りを作るか!?というのが今回のアプローチになります.


最近のバギーカーは”ガルアーム”を採用していて何かいいことがあるんじゃないか?というので検討してみます.

ネットで検索したり動画を見たりすると初期の反応が抑えられて運転しやすいという評価が結構多くみられました.

自分自身もダンパー位置を下げられるからハイグリップなカーペットバギー用なのかな?程度の認識です.

ギャップに対する評価は無いのか?と検索してみるもののそこまで言及している記事は見つからず

ということで自分で考えてみます.

黒線がノーマルサス、青線がガルアームで簡略化して書いています


真ん中の水平線が1G状態のサスアームの角度と仮定して、バンプ側とリバウンド側の軌跡を描いてみました.

グレーの三角形がノーマル足、青の三角形がガルアーム軌跡
ガルアームの取り付け点が下がった角度θ分だけ三角形がズレています.
文章で書くのは難しいですがダンパー取付点がT方向に動くとき,ガルアームのB方向に動く量はθに比例して小さくなります.

つまり何が言いたいかというとリバウンド側ではタイヤトラベルが同じでもはダンパーが伸びないということ.

ダンパーが動かないということは減衰力が発生しないので伸び側は動きやすくなる

→1Gから伸び側はタイヤが地面に接地しやすくなるので凸凹路に効果あるのではないか?という仮説が立ちました.

サスアーム形状違いでのダンパーの伸縮特性

三角関数とエクセルを駆使してダンパーの伸縮を出してみました.ガル〇〇mmというのはサスアーム中心線からどれだけダンパー取付位置がオフセットしているかという意味

計算結果からもバンプ側よりもリバウンド側のほうが差が大きくでていて,ガルアームのオフセット量が増えるほどにリバウンド側でダンパーが伸びなくなっています.


ということで実際に走らせて試したくなりました.


3Dプリンタで作りました 車載状態は右側のサスアーム
トレッドもボディとのクリアランスがまだあったのでサスアームはロングスパン化しています.ガルのオフセット量は5.5mmです.
ダンパー下側の取付位置が変わるのでショックタワーも当然作り直しです.

2mm厚のカーボン板から切り出し
ついでにボディマウントは+30mmワイド化しました.ボディの取り付け剛性もアップです.ラリーでは結構ボディもバタバタするので


フロントはアップライトの取り付け方から変更しました.
レーザーZX7のフロントアップライトを移植
今までオンロード用のCハブタイプのサスで干渉箇所を無理やり削ってストロークを確保していて強度的に不安があったのでバギー用のフロント回りを使いました.
このほうがリバウンド側のサストラベルが容易に確保できます.
アッカーマンももともとベース車がZX5なので適正化された感があります.


ということで実走です.
2022年仕様

参考の2019年仕様

テストの舞台はスカイホビーです.路面の凸凹感がスノーラリーに似ています.

流れとしてはノーマル足で走行させてガル足に変えます.2019年仕様の動画はノーマル足の動きの参考です.
スカイホビーのCコースにはラップカウンターがないのでプロポのラップ機能で5周のタイムを計測しました.
ノーマル足でのタイムは1min34sec 平均ラップは18.8secですね.

続いてガル足に換装し走行 2022年仕様の動画が走行シーンです.
明らかにギャップ走破性が良くなっています!ストレートでの安定感が格段に良くなり,安心して全開で握れます.
コースサイドから見ていたO野さんもボディのガタガタ音がかなり減ったとコメントを頂き,ギャップに対しての効果が見られました.
タイムは1min30sec 平均ラップは18secです.
1周0.8秒だとうーんという感じですが5周で4秒だとすぐ復帰できた1コケ分の価値はありそうです.

ジャンプ着地失敗して負傷
耐久試験もできましたw
3Dプリンタの積層方向を90度変えることでここは解決できそう.


耐久性に難ありということがわかりスノーラリー中止は結果オーライ感、、
とはいえガル足化で結構よく走るようになったので来年のスノーラリーが今から楽しみです!