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2016年5月14日土曜日

インナーについての考察②

とりあえずこのブログの左のラベル欄に“タイヤテスト”を追加しました。
これでメモを呼び出しやすくなる…!


さて以前タイヤに対する垂直荷重とタイヤのフットプリントの関係についての記事を書いたわけだけどその続き

図書館で探しているうちにヨコハマタイヤの開発の人が執筆した本が懇切丁寧に書いていたのでそこからラジコンタイヤに対しても言えそうなものを発見


海洋堂出版 自動車用タイヤの研究 P.134より


横軸にタイヤへの垂直荷重
縦軸は単位横滑り角あたりのコーナリングフォースの傾きであるコーナリングパワーを
それぞれ空気圧違いで実験した模様。

ラジコンのタイヤインナーは実車でいうところの空気圧となるので
ここに関しては相関があるんでしょう。


ここで自分が着目した点は2つ
・低荷重域では柔らかいインナーの方がコーナリングパワー高い
・高荷重域では硬いインナーの方がコーナリングパワー高い

ということ。
これはインナーの硬さが硬くなるにつれてタイヤの横剛性が高まりコーナリングフォースが増える傾向であるが接地面積は減少していくのでタイヤ接地荷重によっては必ずしもコーナリングフォースが増加するとは限らないとのこと。


この線図と先週のインナー比較を見比べた時
ソフト系のインナーの方がタイムが出ているということから
タイヤへの垂直荷重は低いところを使っているということが分かる。

そうでなくても、今のセッティングはロール剛性を下げて左右の荷重移動量を小さくしているので
左右輪の合計コーナリングフォースを上げるという意味でもソフト系がマッチしているんでしょう。

逆に今までのロール剛性の高いセッティングの時代は外輪側の荷重が高くなるので、硬めのタバタミディアムが合ってた
ということで合点がいく


余談けどBRCサーキットでは比較的ロール剛性高めなセッティングの人が多い
これは普段使ってるタイヤがSOREXとかで、京商タイヤと比べてタイヤ自体のコーナリングフォースがサチるポイントが上で、じゃあ振り回して操作できる硬めのセッティングってことなんでしょう。
サーキットの道幅が狭いのでそういう傾向になりがちというのもある

nなので、スーパーソフトよりワンランク硬めのインナーのソフトとか、タバタソフトが流行るという理由も頷ける




さて、

実車では空気圧なのでボイルシャルルの法則とかで解き明かせるようだけど
ラジコンのインナーは硬さのパラメータだけでなく、形状、厚みと、この3因子が絡んでると考えている。

厚みに関しては荷重移動の際、荷重が抜けるタイミングが早くより大きな荷重移動量になると推測
形状に関しては接地圧が中心に分布するのとスクエアに分布するのでウォームアップ性が変わる?と推測

この辺に対してはタイヤのラウンド形状とも密接に相関していそうなので一概には言えないけど



まぁともかく基礎理論はこんなとこな気がしてきた。
後は、サーキットに足を運んでいろんなインナーを比較してデータを蓄積して満足できるようなデータにしてみよう。

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