京商カップ2016中京に参加された皆様 お疲れ様でした
そして今大会で代表権を手に入れた方々、おめでとうございます!
個人的には土曜日のピュアテンシリアス個人戦の3位に入ったN田さんの大逆転は面白かったですw
さて本題のレースレポート
今回のコースはこんな感じ
コーナーの角は面取りのように落とされて、パイロンが設置されており
京商カップとしては新しい試み?
個人的にはすごく走らせやすくて、何気に清水で初めて決勝で完走を成し遂げたw
右側の低速セクションは前日の個人戦に出場したS選手に攻め方を教わり
気持ちよく走らせられた
走りのイメージとしては
クルッと曲げてドンと加速
SさんはエンジンがGXRでTGを使うとフィールが変わるんじゃ?と言っていたが
多少軽量化している車体の恩恵なのか、イメージ通り走らせられた。
そして今回の持ち込みセッティングとしてはこんな感じ
今までのBRCセッティングとはまた違う…
先週のテストではなんとなくステアバランスが取れたものの、これは日曜日にテストしてグリップがそこそこ確保できていた状態
直前の金曜日テストでグリップが低い状態ではソフトタイヤのピーキーさが復活
どうしてもフロントタイヤのグリップが勝ってオーバーステア気味になる
これを抑制するために
フロントのロール剛性アップ
具体的には
フロント:SMJ Silver ⇒SMJ Gold
ピンクも試したけど、それでも足りずゴールドになってしまった。ここまでフロントを逃がさないといけないのかと
リア:アッパーアームVZ433を使ってバルク側を上げ
これもロール剛性を下げるため。セッティングシートには3mm上げと書いているけど4mmまで上げると今度は腰砕けを起こすのか3mmをピークにグリップが下がっていく傾向
この辺は要検証だけど時間が無かった…
公式練習
結果はインフィニティに続く2番手タイム
1000週のイメトレをしたらしい赤い牛さんにはかないませんでしたw
1周目から13.8秒は半端ないっすw
朝の練習走行は事前の予想通りソフトタイヤ+SWEEP ピンクインナーで出走
気温は25度だったんだけど路面温度は10時の時点で既に48度
ただ、これも事前のBRCのテストで50度でもタレてこないというバックデータがあった為、割と迷わずタイヤチョイスはできた。
ステアバランスとしては攻め込んでいくとオーバーステア
懸念していた右のテクニカルセクションで切り返しでナーバスな挙動になるかと思っていたけどその挙動は現れなかった。
セッティングの見直しをどうしようか考えたけど
タイヤを見るとアウト側が全く摩耗していなかった為、キャンバーを調整 1°⇒0.5°へ
アッパーアームが長くなった分、イニシャルのキャンバーが重要になったのかな
予選1回目
本当は2回目に出走しようかと思ってたんだけど
・プラズマLMのエントリー数が多く、路面がスポンジ路面になる可能性がある
・気温が上がる傾向でソフトタイヤが使えなくなる
この2点を考えて予選1回目にタイムが出るんじゃないかと推測して自分が出走することに
結果は2番手タイム
タイムの推移もラップが落ちてない
出走したタイヤはソフトタイヤとSWEEPソフトでニュータイヤ
グリップ剤はFXⅡを塗っただけで5分放置⇒拭き取りのみ
スタートが出遅れてしまい下位に沈んで、前走車をパスする際にミスしてしまい5秒ぐらいタイムロス
もしこのタイムロスが無ければTQ取れたペースなんだけどタラレバでしかない。。。
リアキャンバーの調整は正解だったようで
練習走行の時に出たオーバーステアは影を潜め
タイヤも全面がキレイに摩耗するようになった。
単純に路面グリップが上がっただけかもしれないけど
予選2回目
むむむ
予選2回目のドライバーは今回代打の相方ドライバー担当
相方のA君は用事で来れないということで今回のスポットということで来てもらいました。
本人としても京商カップに出てみたいと言っていたので、またとない機会だったそうで
京商カップとしても嬉しい新規参入となるか
予選1回目でタイムを出したので予選2回目は決勝に使うタイヤテスト
使ったタイヤはミディアムのSWEEPソフト
これで、タイムの落ち方と操縦のフィールを確認したいという目的
初京商カップで緊張してしまったようで1回オワンでコケるとテンパってしまい
連発でコケてしまったようで
タイヤテストの方は
終盤にもタイムが出ている
5分走ってもステアリングの反応がある
ということで決勝はミディアムで行くことに
ただ、ドライバー的には終盤アンダーだったということで
これが頭を悩ませた。
セッティングとしてはフロントシルバースプリングやリアノーマルバルクのミディアムセッティングに戻してもいいし
でもソフトのセッティングでミディアムで走っても結構走ることも確認済みだし
いろいろ迷った挙句変えないという選択を決定
理由としては他のヒートを見ていると終盤リアタイヤが終わってオーバーステアの車が多かったから
今回のレイアウトでは立ち上がりでリアタイヤを使うから先にリアが終わる模様
ただ、終盤のアンダー対策としてフロントタイヤの減りもイン側が減っていたのでキャンバーを立てる方向
最終的にフロント、リアともに0.5°になった。
決勝
ギャップチャート作ったけどなんか計算間違ってる気がする…
スタートドライバーは自分
戦略としては7分ぐらいにちょっと給油
12分ギリギリでドライバー交代
スタートドライバーがタイヤを使い切るペースでプッシュして残り8分を無給油ペースで回る
という事前のシュミレーション
エンジンがかかりにくくて
4位まで順位を落とすもののこのぐらいは想定内
トップがひらいし2001Rなのも想定内w
ギャップチャートを見ると序盤、いすゞ自動車とデッドヒートをしている
ドライバーはS戸選手
流石にスキが無くてまったく抜ける気配が無い
今思ったら12分走ればいいんだからここらで1回ピットに入ってもよかったかもしれない
ホームストレートに出る計測コーナーにギャップが合って
前を行くS戸選手が足元をすくわれタイムロス
ホームストレートをサイドバイサイドになり、イン側を付いてパスできました!
その後ギャップチャートを見るとインフィニティより速いペースで回っていたみたいで
ドライバー交代のタイミングでトップに
ちなみにドライバー交代は11分58秒でした。ギリギリセーフ…
その後相方が走るものの
初京商カップでこの濃いメンツの中トップを走るのはやはりツラかった模様
急速にギャップを詰められてしまい結果4位ゴール
決勝リザルト
本人は迷惑をかけたと思っているみたいだけど、私はそう思っていませんよ
自分がもっとマージンを築いていれば。もっと運転しやすい状態で渡していればとも思います。
ルールとしてチーム戦は相方がいないと走れないから参加してもらえて感謝しているのも変わっていません。
今回の結果をバネに次に生かしていきましょう!
さて、今回の所感としては
持ち込みの状態でこんなに良く走る状態にしていると1日がこんなに楽なものかと感じたところ
3月のファイナルではたくさん走る機会があったにもかかわらずセッティングの完成度が上がらなくて苦労した
今の自分から3月の自分を振り返るとあのころは何も考えていなかったなと改めて思う。
3月までは
「○○を変えれば○○になる」と
例えば「リアバネを硬くすれば立ち上がりで曲がりやすい」と言った具合に
どうして変わるのか?
どういう傾向になるのか?
それを変えると他の部分はどういう影響を受けるか?
という深い理由までは考えていなかった。
もちろん今だって完全に把握している訳ではないけど、こういう風に考えていくべきだと感じている
もちろん諸先輩方にはまだまだだと思うけど
ここ2ヵ月いろんなことを勉強して、いろんなことをテストした結果が今回のペースを作れたんじゃないかと思っている。
結果が付いてこなかったのはまだまだ甘いところがあるんでしょう。
ここまで頑張りましたが
しばらくラバータイヤは封印です。
いい加減、スポンジでも上で書いたみたいな検証をしないといけないのでw
次走らせるのはガスパワー2in1の練習でかなー