5月2日に行われたHRF第4戦@グリーンパークスピードウェイに出場して以来、R4の回頭性に疑問を持ち始めた。
というのもハイグリップサーキットでそれなりに見据えたセッティングにして、当日は路面が上がっておらずハイサイドが起こらないという誤算。そして見事にドアンダー
フロントタイヤを酷使してしまいレース終盤に順位を落とすという苦い経験をしている。
そういう背景もあってフロントのセッティングに凝っているんだが、今までフロントのセッティングと言えば、
デフ変更>リバウンド変更>ダンパー角変更
ぐらいしかやってきていない。
デフによる回頭性の寄与率が高くて、スプリングやロールセンタなどを触れてこなかった。
バネの固さもイマイチよく分かってないしね(笑)
バネやらロールセンタ変更は先週のテストである程度特性を掴めた感があるので、また変更の際に書こうと思う。
で、やっと今日の話
着いたのは15時過ぎ、安定の自分一人
まぁ今日は午前中雨だったしね
で準備を諸々やってさて1タンク目!って気持ちよく走るはずが…
クラッチが滑る
ミートポイントがズレている訳ではなく、かといって定常域で滑っている訳でもない。
ミートしている過渡域が長いのである。
書いてて自分でも意味わかんないけど要は、車速が上がらないのにエンジン回転数だけ上がってる感じ。
先週走らせた時から気になってたんだけど、見て見ぬふりしてたんだよね。
そのツケが回ってきた。この時間のない時に
戦犯は
①もう半年以上使っているクラッチベル
②同上 クラッチシュー
③組み直した時の手汗
手汗はニトリル手袋してるから大丈夫として
左が使ってたベル、右は割と新しめのベル
スジが若干あるもののまだ使えないレベルじゃないはず
ということで①は棄却
左が使ってたシュー、右が割と新しめのシュー
コイツか!思った以上に摩耗していた。
斜面の長さを測定したら古いのが4.5mm、新しいのが3.5mm ということで1mm近く摩耗が進んでいる。
円錐の面積は指数関数的に増えていくはずで、クラッチシューがベルを押し付ける面圧が下がり結果として摩擦力が落ちているのであろう。
ミートポイントは減りに対して随時合わせてたから変わらないはずだし、定常域では十分押し付ける力が働いてたから滑ってない、ただ過渡域では面圧が足らず滑っていたという結論に落ち着いた。
交換するとアッサリ直る。
テスト再開
今日のお題目は
リアデフ交換
フロントダンパーステー比較
となっております。
冒頭でフロントが~とか言ってた癖にリアデフ弄るよ
まずリアデフのことだけど、これもHRFのレースの時、なんよ氏のリアデフを触らせてもらえる機会があり、回してみたところカルチャーショックを受けた。
まったくゴキゴキしてないの!ギアデフなんだから多少ゴキゴキするのが当然と思ってたからすごい衝撃。
でもって今週気合入れて組み直したデフをテスト。自分の中ではゴキゴキからゴキになるぐらいは頑張って組んだよ。ギアを面研したりシム調こだわったりしたけど、なんよ氏のあれにならない…
まず基本セットの#5000から
今まで、曲がり込んでいくコーナーでは突然リアがブレイクすることがあったけど、かなり症状が緩和された。
やっぱりリアデフはスルスルでないといかんな。
続いて少し柔らかめの#3000 でも回した感じはさっきの#5000より固い(笑)量の問題か?
立ち上がりの舵が増えるんだろうなと思いながらコースイン
舵が残るどころか変わらず、むしろ立ち上がりのトラクションが大幅に向上した!
さっきのクラッチ変更とリアデフの相乗効果で今までにない加速をするR4。加速時のリアの沈み込みが加速Gを物語る。
フロントデフが#10万でB.R.C.のような軽い路面だと推進力が無かったんだろうね。
グリンパみたいな重い路面だと#5000とかでもいいんだろうけど
ただやっぱりRの大きなコーナーは舵が少し残る。この辺はリアダンパー角やバネで何とかなりそう。
続いて本日のメインイベント
ダンパーステー変更
これもこれとてHRFの時に指摘されたもの。あとちょっと前にブログを徘徊している時に見つけたもの。
要するにオプションのアルミ製より純正のカーボン製の方が曲がるという事らしい。
個人的な見解としては
「フロント周りの剛性は確かに変わるだろうけど、それってどれだけ効果があるもんなの?そんなに効果が無いなら耐クラッシュ性の高いアルミ使う方がいいよね」
と思っておりました。
そんなに変わるわけねーと思いながらテスト開始
これを
こうする
案の定分からない(笑)
やっぱ変わんないじゃんアルミに戻そ、と次のタンク走ってみると…あれ?
「アルミ曲がらなくない?」
時刻は夕方。路面温度が時々刻々と変化する時間。ということで
アルミとカーボンを交互に繰り返すこと3回近く…
結論としては
カーボンの方が素直に曲がる(汗)
確かに剛性を下げたような動きをするのである。初期はそんなに効かないんだけど後半曲がり込む
これが曲がり込むコーナーが多いB.R.Cにマッチしていてキッチリ向きを変えて加速することができる。
コーナーのアペックスに対して接線を描いて走れるラインを取れる。というか取りやすい
これは後半のステアの舵の効くのでラインの修正が容易なのである。
コーナーへの侵入速度ピッタリ!ステアのタイミングピッタリ!がいつもできるドライバーならアルミでもいいんだろうけど、自分のようなドライバーだとどうしても操作にバラつきが出てしまう。ミスした時のリカバーのし易さで言うとカーボンに軍配が上がるだろう。
ということでしばらくカーボンで過ごす予定だが耐クラッシュ性も人伝いに聞いた話なので実際自分がぶっ壊したらまたブログアップすると思う。
ちょうど今ホビーショーに出てるV-ONE R4 EVO もアッパーデッキがかなり抜かれたデザインになってるね
こういうところでやっぱりフロント剛性の制御は意味があったのかな?
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