1/21~22に行われたマキノ・2in1チャレンジカップに参加してきました!
とはいうものの22日のレース日にはどうしても外せない用事がありレースは欠席
21日のフリー走行日のみ参加しました.
コースの写真を撮り忘れるほどテンパっていたのですが
今回は外周の中速コーナーとインフィールドの低速コーナーが組み合わされたコースとなっています.
路面コンディションとしても普段使用されていない粒細かめのアスファルトと清水PAとかなり近いコンディションだと思います
少なくとも常設コースでは再現が難しいと思います.
ということでこれは京商カップファイナルの絶好のテスト機会となりますので
サポートいただいているG-MAXのグリップ剤テストに参加していました.
グリップ剤の使用方法についてはまた公式からアナウンスされるかと思います.
さてグリップ剤テストの最中タイヤテストも並行して進めていました.
温度域外したタイヤでグリップ剤を比較しても有意なデータが取れないと思ったので
KCスリックV2になってS/M/Hの後ろに硬度らしき数字も併記されるようになりました.
こんな感じでソフト#28/ミディアム#32/ハード#36この時は#32と#36の選択に迷って#36を選択しています.
というものブログを読むと路面温度が30℃ほどあった模様
#36のコンパウンドはかなり優秀だと思っていて温度レンジは結構広いです
さらに車重の重いエンジンカーなのでタイヤ自体の剛性がある#36が向いているといえます.
その傾向なら温度が下がった冬場は#28よりも#32が向いている?
となるのでデータロガーで取得してみました
テスト条件としては良く晴れていましたが気温は8℃ 路面温度は10~16℃でした
データロガーでG-Gプロットを出すことはかなり容易です
ただこれを比較するとなると正直評価手法に迷っていました.
凡例付けて色を分けてプロットしても正直3案ぐらいの比較が関の山で
プロットが重なりまくってよくわからなくなってしまいます.
最も外側のプロットの頻度が高いところを抽出できると可読性の良いグラフになりそうなんですがどうやってデータ処理しよう…となっていました.
半径Rを比較すればよいのでは?と閃いてまとめてみたところ結構いい感じ.XYのデータも一元化できるので比較するにはちょうど良いです
上のG-Gプロットも移動平均をしたデータをプロットしていますが飛び値もみられるので
それぞれのタイヤのグリップは1周で取得したデータの中央値で比較することとしました.
それぞれのプロットが3点ありますが、1周目,ベストラップ,5分最後の周
のデータを示してしています.
先ずハードタイヤ
ラップタイムが最も遅いのが1周目,ベストラップが出たのは5分以降となっています
タイヤウォーマーで70℃5分加熱していますが単純にタイヤが固い印象でした
エンジンカーのゴムタイヤはエンジンの暖気の都合からスタート直前までタイヤウォーマーをかけることは現実的じゃない上に,レース前に2分ほど暖機運転としてコースを周回できます.
ハードのグリップ感は常温戻しからスタートした場合,暖気の中で「タイヤ外したな…」と思うレベルのグリップ感です
走っている間もタイヤの表面だけ熱が入る感じでタイヤ全体が温まるようなフィーリングは得られませんでした.
とはいうものの縦には割とグリップするので縦グリップを意識してタイムは結果的に近いものとなっています
ただデータロガーで取得したデータではこの温度帯でははっきりグリップがほかの2種に対して劣ることがわかります.
ミディアムタイヤ
ベストラップは約2分目で出ています
このタイヤは常温まで下がったとしてもハードほど極端にグリップが下がる傾向はみられないですね
パフォーマンスとしてはコースインから5分経過後もフィーリングは変わらず安定したグリップでした
ソフトタイヤ
今回最も多用したタイヤでした
正直エンジンカーには使わないかな?と思っていましたが意外と使えるタイヤです.
タイヤ自体の剛性は低いので径の大き目なホイールと組み合わせた方がグリップのレール感は出ると思います.私はFAH701BKホイールを使っています
3点のプロットはミディアムに対して拮抗していますがややソフトのほうが優位に見えますね.
とはいえ今回は長くても8分ぐらいしか走れていないのでロングランではどうなるかな?といったところ.レース出たかったなあ…
今回は1月中旬のすごく寒いというコンディションでソフトタイヤが使えたという説もあり
またソフトとミディアムがここまで拮抗しているので3月の京商カップではミディアム主体でタイヤ戦略を考えるのが定石かなと思います
自分がチーム戦に出るのであれば
予選はソフトタイヤで暖まりの良さを生かして予選の混乱を避けてペースを上げて逃げる作戦
決勝はミディアムタイヤでタイヤのグリップダウンを抑えて勝負所までグリップを温存
といったところですかねぇ
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