夏休みの間,全日本に向けていろいろとテストを進めていました.
もう夏休みが終わって1週間経ってしまっていて
グリンパのテスト項目とか
京商カップ北日本のレースレポートとか
いろいろ書きたいものの心に余裕が余りないので一夜毎に1件更新していきます.
ということで先ずはタイトルの件から
http://www.yurugix-rc.com/engine
超人気で店頭在庫もあっという間になくなってしまうという代物
自分はイマイチ前に出るとかトルクが出ているとかを操作で感じる感覚が鈍いこともあり
データロガーで記録して効果検証をしてみようと思います.
今回はマフラー変更のみとして燃調は最低限合わせるもののクラッチ等は変えてません
マフラーの比較対象としては今まで使ってたモノとしました.
登場したのが2013年?頃だったと思うので時代進化分でどれだけ性能向上したのかを測ります.
どちらかに適正化したセッティングにしたら効果はより大きいものとなると思いますが
今回はとにかく傾向を確認したく,何度もマフラーを付けて戻してを繰り返した結果ということをご理解いただければと
先ずはデータロガーの生データから
赤プロットがYURUGIXマフラー/グレーがリファレンス
スロットル/ステアリングのロギングが出来てないという痛恨のミス
ハーネス繋ぎ忘れてました…
ということでスロットルを握ってからGが立ち上がり、車速が上がるという一連の応答遅れに関しては今回は見れてません.
前後Gとプーリー回転数(車速)から解析していきます.
因みに回転数ピックアップはミドルベルトからとってます
プーリ回転数に注目するとYURUGIXマフラーのほうがやや回転数が高い傾向が見えます.
特に14秒ごろからの最終コーナー立ち上がり→ホームストレート区間では割と差があるように見えます.
実際ドライバビリティとして大きく感じたのはエンジンが低回転の時からのトルクの盛り上がりは鈍い私でも感じるほどでした
スロットルオンから間髪入れずにトルクが出てきて車が前に出るフィール
ということでこの感覚が本物だったのかを確認していきます.
グリンパのインフィールドは登り勾配がついている&回転数が最も低くなるコーナーを抽出
比較的傾向が大きく出ていたのが下の図のラップのデータ
スロットルオンからの回転数比較 (実線は左軸,破線は右軸です)
加速が始まってから0.15秒ぐらいまでYURUGIXマフラーの前後Gが高いことが分かります.当然プーリーの回転数の上がる傾きも急ですね.
イマイチこれだと”で?どれだけいいの?”というのが分からないので
0.3秒で進む距離に落とし込んでみます.
タイヤの直径を63mmと仮定し
レシオはR4の2次減速比である18/28で算出
移動距離で整理すると0.3秒後には0.24m差がつくみたい
コーナー1個で車体1台分前に出ているという結果に
確かに感覚的にはそのくらい
グリーンパークにはこのレベルの加速度が出るコーナーが6か所あり
1周当たり0.113秒のゲイン
仮に5分間で18Lするとしたら2秒のゲイン
差が拮抗してしまうTGエンジンでの5分で2秒差というのはかなり大きなものだと思います.
今回の解析結果では毎ラップ0.1秒近く速いわけではなく当然バラつきがありますが
低回転のトルク特性が良いというのは間違いない結果だと思います.
ちなみに上の回転数差はほぼなくどちらも1万1千回転ぐらい回ってますしね
車速では84km/hぐらいです.
このままの勢いでクラッチの解析まで進めたいなと思うので
全日本前にやり切りたいと思います.
サスペンション系のセッティングについては次回!
※今回のテストでリファレンスマフラーが劣っていると述べるわけではなく、あくまでTGエンジン&該当マフラーでのテスト結果です.
モデファイエンジンやゴムタイヤではまた違った結果が出るはずなので、あくまでもこういう結果が出たという解釈でお願い致します.
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